GOM Volume Inspect Pro
GOM Volume Inspect ProはCT用の測定・解析ソフトウェアです。スキャンデータの取得や再構築からデータ評価・レポートにいたるまで、CTプロセスのあらゆる機能を提供します。形状、巣、ボイド、内部構造、組立状態などを正確に評価可能です。
特長
スキャン、再構成、面定義もGOM Volume Inspect Proですべて完結
GOM Volume Inspect ProではCTスキャンデータの取得から面定義を実行し、CADデータとのアライメントや座標系を簡単操作で作成します。CADデータとの偏差カラーマップ表示や幾何公差の測定、欠陥解析や厚さ分析などの各種評価を実施した後、ワンクリックでレポート作成までシームレスに実行できます。「Volume Detail View」機能ではボリュームデータの断面を様々な角度から同時に表示することができ、透過表示やカラーデザインもカスタマイズ可能です。
また、GOM Volume Inspect Proでは、以前実施した測定や解析を同一形状の他ワークのスキャンデータに対して適用する際、新しくスキャンしたデータをドラッグ&ドロップするだけで再評価することができます。アライメントや測定、解析はすべてソフトウェアが自動で実施します。複数の部品データの平均や標準偏差、工程能力指数などを算出・表示し、ワークピースごとの傾向管理や測定結果の比較を容易に行えます。
一括スキャンで測定効率を最大化
複数の部品を一括でスキャンし、「Volume Separation」機能を使用することで、スキャン範囲から部品データを1つずつ抽出することができます。これにより、部品の個別評価や、それぞれの部品間の比較を簡単に行えます。ZEISS METROTOMシリーズの中でも最も出力の高いX線管を搭載しているZEISS METROTOM 1でこの機能を使用すれば、例えば30個の樹脂成型品を1周11分で同時にスキャンし、「Volume Separation」機能で後から個々のワークピースの評価を行うなど、効率的かつフレキシブルに測定できます。
動画を用いた包括的なレポート表示
GOM Volume Inspect Proを使用するには、体積データの分析やレポート作成の専門知識は必要ありません。部品の各層を仮想的に移動できるだけでなく、移動中のデータを録画することが可能。これにより、解析結果を他者と共有する際に動画データも併せて提示でき、わかりやすくレポートを行えます。プリントアウト可能なドキュメントや動画データ付きのPDF出力を可能とするレポーティングモジュールを利用すれば、誰でも簡単にレポートを作成することができます。