RONDCOM CREST FiANA
超高精度真円度・円筒形状測定機 RONDCOM CREST に極細非接触プローブ、プローブ自動挿入システムを搭載した、革新的な極小径穴内壁面性状自動測定システムです。
特長
最小径φ0.14 mmの極細穴でも、内壁面の形状や表面粗さを手間なく、正確に測定できる
世界最高クラスの精度を誇る、東京精密の真円度・円筒形状測定機 RONDCOM CREST。その大きな特長の1つが、リニアモータ駆動による低振動駆動技術と、エアベアリングによる非接触支持技術、そして独自の位置決め機構とを組み合わせた駆動・ガイド方式です。この方式がもたらすRONDCOM CRESTの極めて高い位置決め精度に、φ0.08 mmの非接触プローブ、そしてプローブを正確に測定箇所へ導く独自の自動挿入システムが加わることで、最小φ0.14 mmの極小径穴内壁面の形状・表面粗さを測定できるようになりました。 これまで「難しい」「手間がかかる」と諦めていた極細穴内部の測定を、最新鋭の測定システム RONDCOM CREST FiANA が実現します。
プローブ自動挿入システムにより、 「誰でも」「簡単に」「効率よく」極細穴内部を測定
極小径穴内壁面の形状を測定するためには、一般的に、オペレータが測定機を手動で操作し、測定に用いるプローブをごく小さな穴の内部に挿入しなければなりません。この操作は、オペレータの高いスキルと集中力が必要となるだけでなく、挿入位置や角度に僅かなズレが生じるだけでプローブがワークピースに衝突し、破損してしまうリスクを伴います。 RONDCOM CREST FiANAは、カメラ画像を用いた独自のプローブ自動挿入システムを搭載することで、ワークピースの位置決めやアライメント、プローブの挿入、測定を自動化*。誰でも手間なく短時間で測定でき、そのうえプローブ破損のリスクを最小化することが可能です。
*プローブ位置・角度の調整は手動(目安:1回/日)ですが、特許出願中のガイド線表示プログラムに従い簡単に調整を行えます。
点測定から線測定へ
豊富な情報量による多様な解析
極小径穴内壁面の形状測定は、通常の真円度・円筒形状測定機を使用できるサイズの穴測定とは異なり「点」での測定が一般的ですが、測定点の密度が少なく得られる情報が限られてしまい、正確な形状の評価が難しい場合があります。RONDCOM CREST FiANAは、回転方向、直動方向のどちらにも「線」で測定を行うことができ、さらには測定した複数の「線」を組み合わせることで、内壁面の三次元的な形状の可視化も可能です。点測定から線測定へ。極小径穴内部の正確な形状測定により、RONDCOM CREST FiANAはお客様のワンランク上のものづくりに貢献します。
【測定項目】
真円度、円筒度、真直度(Z)、表面粗さ(直動方向・円周方向)
カットワーク製作はもう不要に
測定準備の時間と手間を大幅に削減する、非破壊での表面粗さ測定
これまで、極小径穴内壁面の表面粗さを評価するには、ワークピースを切断して穴内壁面を露出させ、その部分を接触式の表面粗さ測定機でトレースする必要がありました。しかし、内壁面をそのまま非破壊で測定できるRONDCOM CREST FiANAであれば、そのようなカットワークの準備は必要ありません。時間と労力がかかるうえ、小さな穴に合わせてワークピースを正確に切断できる熟練した加工技術が必要なカットワーク製作の工程を丸ごと省略することで、測定準備の時間と手間を大幅に削減します。