今後の環境社会を支える電気自動車(EV)にとって航続距離などその性能を大きく左右するのがリチウムイオンを主とする二次電池。その二次電池の開発や生産に貢献するため、東京精密は製品としての各種充放電試験装置だけではなく、お客様の研究開発から品質検査などセル電池から電池パックまでの電気試験を受託する評価サービスも提供しています。
二次セル電池及びセルを組み合わせた
電池モジュールの電気試験
HV、PHV、EV、モバイル機器などに搭載される二次セル電池、及び、そのセルを組み合わせた150Vまでの高電圧電池モジュール、更には、キャパシタなどの高性能エネルギーデバイスの充電や放電を自動で行い、電流・電圧・温度・インピーダンスを計測する回生式自動試験装置です。電池の研究開発だけではなく量産時の品質検査など幅広い用途に使われます。高い測定精度(±0.05%)、1msecの充放電応答特性、軽量・小フットプリントなどの特長を持ち、お客様仕様に合わせたアプリケーションの提供も可能です。
車載用電池パックの評価試験
電池が最終的にHV、PHV、EVに搭載されるのは、複数のモジュールとECU(電子制御ユニット)を内蔵したバッテリーシステム 電池パックという形です。この電池パックの試験は、自動車の実走行で想定される多種多様な走行状況をシミュレーションすることが重要です。本装置はこのようなニーズに応え、実環境・実走行に近い状態で、お客様の様々なシミュレーション評価を実現します。高い測定精度(±0.1%)、定格電圧の2/3以内で使用すれば定格電流の1.5倍で連続充放電可能な電力ズーム機能、定格電流の1.5倍を1分間充放電可能としたピーク電流出力機能などを備える他、幅広い電池パックに対応するため最大1,350Vまでの充放電が可能です。
二次電池評価サービス
ZEVやxEV規制により、今後、世界的EVの爆発的な普及とともに、リチウムイオンをはじめとする二次電池の生産は飛躍的な伸びが見込まれます。それとともに電池の性能向上と安全性を高めるための研究開発は、さらに活発になることと予想されます。そのようなお客様の生産から開発を柔軟にサポートするのが電池評価サービスです。設備投資、納期短縮、評価設備不足、評価アウトソースなど、お客様の様々なニーズに迅速に対応します。お客様に付加価値のある提言ができるよう、電池開発に長年従事した経験のあるスタッフも揃えております。充放電装置メーカーとしてセル・モジュール・パックとあらゆる電池に対応可能です。