開発品を世に出していく。
A.Y
半導体社 技術部門
加工・バックエンド技術部
2017年入社
前職で培った開発・技術サポートの知識を生かし、キャリアアップの道へ。
どのような魅力と可能性を感じて、当社を選んだのでしょうか?
自分の経験を活かしたモノづくりをできることに強い好奇心を感じ、転職を決めました。
前職では、めっき液・めっき装置の開発・製造・販売を行う会社で、開発や顧客の技術サポートなどを行っていました。前職の経験を十分に生かせる分野だと納得できたことが入社のきっかけです。
情報共有するうえで重要な「正確に伝える」を徹底する。
仕事内容とミッションについて教えてください。
入社後すぐにHUB・Niブレードの製造実習を経験し、製造技術的な内容の業務を担当しました。そこで得た課題を開発に移し、自分もその課題に取り組んでいます。
実験方法や評価方法が確立されていない開発の場合、思いつきで実験してしまいがちですが、業務を続けていく中で計画に沿った実験を行う事が重要だということを学びました。その上で思いついた内容を次の実験に活かす事を心掛けています。
また得られた結果を同僚と共有する際、ただ伝えるのでなく、少しの認識の違いや誤差がないように「正確に伝わる」事が特に重要と考えています。
「どうなるかわからない」からこそ見えてくる仕事のやりがい。
仕事のやりがいについて教えてください。
実験結果を理解できた時にやりがいを感じます。
実験方法などが確立されてない以上、見立てた予想と全く異なる結果が出ることがあります。考察を行い、なぜそのような結果になったのか、結局分からないこともありますが、得られる事も多いです。それが開発業務の面白さだと感じています。
いろんな状況を想定しておくことが重要。東京精密はその環境が揃っている。
これまでの経験の中で印象に残っているエピソードを教えてください。
海外顧客での開発製品の立ち上げ時に、品質規格を達成できなかった事です。
1年かけて開発した製品をお客さまの前で立ち上げを実施しました。しかし、実験では効果が見えていたものの、実機では効果が出ないどころか、悪化する事態になりました。
その後、これまで使用していた条件を変更して実施する方法で規格をクリアできましたが、かなり悔しい思いをしました。
この経験から、いくら実験の積み重ねをしたとしても、本番で必ずうまくいく保証にはならない、という事を学びました。また実機で実施ができないなど、様々な状況を想定した実験をしておくことが重要だと感じました。
達成できなかったときは落ち込みましたが、この経験のおかげで、今の業務をより正確に進めることができていると思います。
当社はお客さまの装置状況を把握しやすい環境にあります。
装置状況に合わせた実験も多くできる環境なので、開発製品の精度が上がりやすいと感じます。様々な状況を想定した実験を行った上で顧客評価に望むことができる、恵まれた環境だと思います。
半導体業界で、精密測定機器を開発できるのは当社だけ。
その強みを活かし、さらなる売上を目指す。
当社で働く魅力と、今後の目標について教えてください。
半導体業界において、競合している企業が多く存在している中で半導体製造装置・精密測定機器の両方を開発製品として扱う企業は当社だけだと思います。
精密測定機器も他社製品を探して購入するのではなく、自社開発してもらえる可能性があることも当社の魅力の一つです。
今後の目標はHUBブレ―ドの売り上げ3倍を目指して開発製品を世に出していきたいです。
そのためには個人の力も組織の力もまだまだ足りないところが多くあります。個人のモチベーションはもちろん、組織に意識が向くような人材育成が必要だと考えます。さらにエンジニアとしてだけではなくマネージメント力を身に付ける必要性を感じています。