自分の経験やスキルを活かしつつスキルアップやキャリアアップが目指せること、次世代半導体製品を製造する装置に関われることで自分の知識や経験が通用するのか試してみたくなり、当社への入社を決めました。

前職では産業用印字機器の装置組立・電気配線・エアー配管・機械加工(汎用旋盤・フライス)・サービス・メンテナンスの業務を担当し、業務課の主任を兼任してからは見積書の作成・部品の発注・在庫管理等様々な業務に携わっていました。
幅広く業務に携わることはできていましたが、庶務業務も多く専門性や成長の実感しづらいと考えるようになりました。そのため、今後は自分の装置組立の経験を活かし、キャリアを積んで他部署からも頼られる存在として活躍できるように強みを作り、将来的に年収アップの可能性のある環境で会社へも貢献していきたいと思い、転職活動を始めました。

入社当初はマルチプローバーの組立を担当しており、現在は主にユニット組立や調整作業を行っています。
調整作業では1000分の1ミリ単位で調整していく関係上、組立の際のわずかな誤差でも影響が出てしまうので、差異を少なくするにはどうするか、どの手順で作業すれば効率良くできるか等を考えながら業務に向き合っています。

製造は、目の前の組立だけをすれば良いわけではなく、装置全体を俯瞰的に捉え、前後工程や関係部署としっかりコミュニケーションを取りながら作業することを意識して取り組んでいます。
他業界からの転職だったので分からないことが多かったのですが、分からないままにせず、きちんと理解するということが重要だと考えています。

半導体は日々進化し続けるものであり、常に変化があります。
また新たな製品に対応するためには様々な規格変更や装置追加工、改造などがあります。それらに適応した取り回しなどを考案、最適化し、実行に移して、対応製品が組み上がる流れにやりがいを感じます。

所属部署が製造なので、やはり自分が終始携わった装置が無事完成して動き、それらが現場で活躍しているときに達成感を感じます。
装置に組込む部品は小さいものから始まり、最終的には装置の根幹部分に関わってくるものとなります。
それらが全て合わさって出来た物が出荷され、世界で活躍するということは胸を張れることだと感じています。

装置製造中に起きたエラーの原因と、それを解決するためのトラブルシューティングを自分で発見できたことです。
生産で行う最終調整時にエラーが頻発して原因が特定できない事象が発生しました。特定できない理由は、自分が担当していない工程で起こった不具合によるものでした。
エラーを解決するため、前工程のリーダに相談し、構造などを聞き、これらのヒントをもとにトラブルを解決できました。
この経験から、専門的な分野も必要ではありますが、装置全体の構造や動作を知ることが大切であり、各工程のリーダや担当者の話を聞き、相談することが生産の品質向上に繋がると感じました。

半導体製造装置には未来があり、常に安定した動作、品質が求められます。それらを維持するためには各部署との連携が大事です。
コミュニケーションをよく取り合い、また自身の知識を活かし伝授することで次世代の新たな新製品開発に役立て行きたいと考えています。

半導体製造の世界有数のシェアを誇っていることや、社会的信用度があることが当社の魅力だと感じています。
2023年7月、生産事業拡大のために新たに飯能工場が稼働しました。新工場では作業スペースがより広くなり、綺麗な作業環境と安全で整った設備下で業務が出来ています。
製品製造は安全が第一です。基本的なことではありますが、その基本が確立されているおかげで、より作業に集中することができるのも強みだと思います。
また福利厚生も充実しており、有給休暇の取得もしやすい点、資格制度に力を入れておりスキルアップ・キャリアアップの為の教育・補助が手厚いことも魅力の一つです。

半導体業界は需要と供給のバランスが上下しやすく、先が読みにくい業界ですので、将来がどうなっているかの答えを出すことは簡単ではありません。
しかし、常に新しい分野や製品を開拓している業界でもあり、日本の各地でも新たな動きが出始めています。我々もその中の一員となりお客さまの要求に答えられる製品製造に力を入れていきたいです。その実現には新時代に追従できる知識が必要だと思います。