人財育成

WIN-WINの仕事で世界No.1の商品を創るためには、東京精密グループ最大の財産である従業員一人ひとりが多様な価値観を受け容れ、お互いの強みを引き出し、自律的に成長していくことが必要です。当社グループは、そうした従業員の成長を支援するため教育研修をはじめとしたプログラムや現場でのチャレンジの場を提供、多様な人財が働きがいを感じられる職場環境の構築に取り組んでまいります。

人財育成方針

東京精密グループのミッションは、「世界中の優れた技術・知恵・情報を融合して世界No.1の商品を創りだし、皆さまと共に大きく成長していく」
「WIN-WINの仕事で世界No.1の商品を創ろう」です。

そして、そのミッションを果たすために求められる人財像は、以下のとおりです。

お客さまの課題に向き合い、お客さまの課題を解決することで高い信頼を得られる人財

多様な価値観を受入れ、相手の視点でものを見ることで、お互いの強みを引き出し、協力し合うことができる人財

自らの思いを、技術や業務の革新につなげ、高い目標にチャレンジし、自律的に成長できる人財


当社グループは、最大の財産である従業員の成長を支援するため、以下の社内環境を整備し、施策を推進します。

従業員の成長段階に応じた教育研修をはじめとした教育プログラムの提供

現場でのチャレンジの場や上司とのコミュニケーションによる支援の場の設定

多様な人財が働きがいを感じ、活躍できる環境づくりや各種施策の推進

教育・研修等の実績

項目 2020年度
実績
2021年度
実績
2022年度
実績
2023年度
実績
2024年度
実績
研修時間の総計(時間) 3,385.1 6,445.9 9,938.7 14,992.9 14,668.2

従業員1人当たりの
平均研修時間(時間)

3.6 7.0 9.4 12.5 11.4

受講者数の総計(名)

149 170 264 971 916

従業員1人当たりの
教育投資額(円)

22,432.3 29,415.3 35,576.5 41,981.4 40,909.3

対象範囲:(株)東京精密単体(正社員)

教育・研修

当社は、従業員一人ひとりの能力や役割に合った豊富な教育・研修制度を設け、人財育成体系に組み込んでいます。全社共通で求められる基礎的な知識・ビジネススキルの習得をする「共通研修」、それぞれの階層に必要となるスキルを習得する「階層別研修」、組織別・業務別に必要となる専門性の高い個別技術の習得をする部門別研修を実施しています。

研修テーマ 2024年度の研修時間(時間)
共通研修
人財育成力研修*1 1,541.9
360度フィードバック振り返り研修*2 703.5
e-learning(コンプライアンスに関する教育など) 2,431.4
階層別研修 新入社員研修 6,442.8
新入社員フォローアップ研修 401.1
新任管理職向け研修 87.0
新任主任向け研修 319.1
新任主任補向け研修 406.1
管理職向け研修 1,955.9
デザインシンキング研修 277.4
30~40代向けライフプランセミナー 102.0

対象範囲:(株)東京精密単体(正社員)

*¹ 人財育成力研修  

上司が部下の自律性を引き出し、各職種に必要とされるスキルを自律的に学び成長する従業員を育成するための研修/現場実践を推進しています
・成長を促進する対話力
・進捗プロセスの確認
・目標統合(目標の意義・価値・部下にとっての成長機会であることの認識)

 

*² 360度フィードバック振り返り研修

対象者の周囲からその人の行動を観察してもらい、強みや課題を対象者にフィードバックすることで、以下の2つを目的としています
・自己の分析と周囲の行動観察のギャップを認識し、自らを省み、行動変革のキッカケとすること
・自らのマネジメント力を把握し、一層の研鑽をすること

 

研修テーマ 2024年度の受講者延べ人数(名)
主な部門別研修 一般技術研修、機械設計研修、 電気回路設計研修、プログラミングセミナー、 ソフトウェア関連セミナー、半導体関連セミナー 210

対象範囲:(株)東京精密単体(正社員)

自己啓発支援制度

従業員が自発的に仕事に関わる知識・スキルを身に付け、磨いていく機会の提供として、自己啓発支援制度も充実させています。300コース以上が自由に受講できるe-learningシステムの導入や、修了者に受講料全額を会社が補助する通信教育があります。

e-learning

対象

東京精密の正社員

内容

マネジメント、ITリテラシー・DX、語学、技術・技能に関するコースや経営や産業、経済、文化など知って得するシリーズなど

通信教育

対象

東京精密国内グループの正社員((株)東京精密、(株)東精エンジニアリング、(株)トーセーシステムズ、(株)東精ボックス、(株)アクレーテク・パワトロシステム)

内容

ビジネススキル、財務会計、DX、語学などの一般的な講座や、技術・技能系講座、資格試験対策講座など

目標設定と評価

人財育成には目標設定が重要であり、目標を立てることによって従業員が仕事の意義と目的を明確に把握し、達成までの過程で自身のスキルやモチベーションが向上すると考えています。当社では、期初に従業員が定めた目標*を上司が確認する目標設定面談を実施しています。また、期中の中間面談では、目標達成度合いを確認し、従業員一人ひとりの状況に応じて上司がアドバイス、場合によっては目標の見直しを行っています。その後1年間の取り組みを通じて、目標に対する結果を上司が評価して次年度の取り組みにつなげています。

* 該当期の期間中に実現を目指す目標および今後の長期的に実現を目指す目標

表彰制度

当社では、さまざまな表彰制度を設けることで、従業員の創造力やチャレンジスピリットを育み、モチベーションの向上を図っています。

表彰名

概要

2023年度
実績

2024年度
実績

改善提案表彰

業務の質の向上や環境の改善に貢献した部署を表彰

8件

11件

技術表彰

業績の向上に寄与する技術成果を達成した従業員、
技術開発プロジェクトを表彰

2件

2件

新事業企画提案表彰

自由な発想で、未来の世の中に出てきそうな新しい商品などのアイデア

該当なし

該当なし

 

対象範囲:

改善提案   :

東京精密単体の従業員(派遣社員含む)

技術表彰   :

開発業務を行うグループ会社((株)東京精密、(株)東精エンジニアリング、(株)トーセーシステムズ、(株)東精ボックス)の従業員

新事業企画提案:

国内外グループ会社の従業員(派遣社員を含む)

エンゲージメント

当社グループが、変化の激しい環境の中で大きな成長を実現するためには、従業員がモチベーション高く業務に取り組み、生産性の向上や革新的なアイデアを創出し、お客さまに高い付加価値をお届けすることが重要です。そのために、当社では、従業員のエンゲージメントの状態を測定するため、2023年3月よりエンゲージメントサーベイをスタートしました。

サーベイにおいては、エンゲージメント向上の要素として

自らの強みを発揮でき、働きがいを感じられているか

従業員同士が信頼し合い、社内のコミュニケーションが活性化されているか

当社のことを良く知り、当社に対する愛着が湧いているか

といったポイントに関して調査を実施し、エンゲージメント向上に関わる施策を進めてまいります。

  2022年度 2023年度 2024年度
エンゲージメントサーベイの
回答率
93.6% 93.4% 92.4%
エンゲージメント



各課題への取り組み