半導体製造装置事業 サポート品質
半導体社CE部は、世界中の半導体製造・加工工程で稼働する当社の半導体製造装置の品質と生産性を維持・向上させるために、据付セットアップからメンテナンス・トレーニング対応、保守パーツ供給などを行っています。高性能な製品と高品質なサポートを提供することにより、お客さまの利益に貢献し顧客満足度を高めるため、CE部全体のチームワークによるグローバルなサポート体制を整えています。
サポート体制
半導体社CE部では、サービス部門による高い顧客対応力・付加価値提供力に加え、パーツセンターの遅滞のない部品供給を実現するため、国内外でお客さまのモノづくりのサポートを実施しています。
「迅速で細やかなサポート品質」の提供
当部署は、お客さまに一番近い立場であることを自覚し、培ってきた技術と経験を基に、さまざまなご要望に迅速かつ細やかなサポートでお応えしています。これには、お客さま仕様に特化した製品やサービス、ソリューションに関する専門的な知識を必要とするため、自社の製品やサービスに関する知識の習得以外にも、お客さま視点で製品のテストを実施するなど、生産現場で運用やシステム仕様に触れることでも理解を深めています。お客さまの気持ちに寄り添う共感力とともに満足いただけるサポートを提供していくことで、WIN-WINの関係を構築しています。
安定供給
当社グループは現在、全世界約27か国のお客さまに対して、保守パーツを供給しています。
2025年度には長納期品目における供給リスクを回避するため、韓国、中国、シンガポール、米国の現法拠点のコンサイメント在庫を見直し、在庫増強(+5.5%)を実施しました。
また昨今の地政学上の情勢懸念に対応し、当社砥石製品の主要原材料(人工ダイヤモンド)の安定調達について供給元と協議を重ねた結果、当面の操業に必要な供給体制が確保できていることを確認しています。今後も継続してモニタリングを実施します。
教育・研修
資格・講習
当部署は、顧客先のさまざまなトラブルに対応できる高度な専門性が求められます。高品質なサポートを提供し続けるため、資格取得や特別講習の受講のほか、若手エンジニア研修やリーダー育成研修を実施することで作業レベル(精度・動作保証・知識など)の標準化にも役立てています。また、スキルシートを用いることで、従業員の知識・能力の習得状況を明確化し、人財育成にも役立てています。
2025年度主な資格取得、講習・試験受講状況(受講者数)
資格
| 単位 | 受講者数 | |
| 第一種衛生管理者 | 名 | 1 |
特別講習
| 単位 | 受講者数 | |
| 労働安全衛生規則第36条第32号に掲げる業務(産業用ロボットの教示・検査等に係る業務) | 名 | 10 |
| 労働安全衛生規則第36条第4号に掲げる業務(低圧電気取扱業務) | 名 | 31 |
| 労働安全衛生規則第36条第41号に掲げる業務(フルハーネス型墜落制止用器具使用業務) | 名 | 4 |
| 労働安全衛生規則第36条第5号に掲げる業務(テールゲートリフターの操作業務) | 名 | 3 |
社内認定資格
| 単位 | 受講者数 | |
| 全豊田安全衛生教育(作業責任者) | 名 | 8 |
| 全豊田安全衛生教育(高所感電・低圧) | 名 | 4 |
若手育成
CE部に配属となった若手社員を中心に、基本知識/スキルの習得を目的として、イニシャルスキルテストとともに、実践的な個別のトレーニングを実施しています。
取り扱う工具や部材、運搬装置の種類や用語の意味といった座学から、安全な使い方や失敗事例、材質や特性の違いや注意点などについて、テキストを使って学びます。さらに、実機を使ったトレーニングを通じて、実践的なスキルを身に付けます。
動画教材を用いた治具取扱教育
対象作業:
プロービングマシンのチャック平面度確認
使用する治具:
MINICOM*
写真付きテキストを用いた正しい操作手順と危険回避を学ぶための教育
対象作業:
ハンドリフター運搬作業
多能工化の推進
CE部の業務は、ダイシングマシンやプロービングマシン、ポリッシュ・グラインダ、CMP(化学機械研磨)装置など多様な半導体製造装置の納入立ち上げや修理・点検・現地改造・移設、保守パーツ管理・販売に至るまで幅広い範囲をカバーしています。
このため、エンジニアの多能工(マルチスキル)化を推進することで、柔軟な対応と効率化の実現を目指しています。
多能工化とは、従業員が複数の業務に対応できる状態にすることであり、スキル習得には時間を要しますが、生産性の向上や人財育成など、多くのメリットがあります。
ダイシングマシン担当者がプロービングマシン立ち上げ作業を習得することで、スキル向上のみならず、お客さま訪問日程の最適化や出張による移動時間の短縮が可能になりました。
また、半導体製造装置の立ち上げ以外にも、定期点検作業のスキル習得も計画しており、さらなるサービス品質の向上と改善に努めます。
GSM(Global Service Meeting)主催トレーニング
2013年より毎年、GSE*(グローバル・サービス・エンジニア)チーム主催のGSM(Global Service Meeting)を開催しています。
2025年度には10月28日から31日に本社八王子工場に加え、東京CE課・神立出張所で、8か国/47名の海外現地法人のサービスエンジニア代表が参加しました。
初日の全体会議で、各拠点の近況や課題の共有、および部品供給体制などについて協議した後、各国で同一水準のトレーニングを展開可能とするため、マスタートレーナーの育成教育を実施しました。
その一環として、神立出張所において初となるエッジグラインディングマシンのトレーニングも行いました。
* GSE(Global Service Engineer):
海外サービスエンジニアの教育・サポートを行う社内チーム
サポート品質向上
サービスのデジタル化
当社では、遠隔サポート促進のために、八王子工場でのスマートグラス*専用回線の新設やオンラインのセキュリティ対策を実施、強化しています。
* スマートグラス
メガネ型のウェアラブルデバイス。レンズ部分にあるディスプレイに情報を表示できる。
お客さまへのトレーニングサービス
お客さまトレーニングについては、ご来社いただくお客さまはもとより、要請があれば世界中の現場に出向いて装置の操作・保守トレーニングなどを実施しています。
2025年度主なお客さま向けトレーニングサービス実施
プロービングマシン
計22社(延べ50日間)
ダイシングマシン
計6社(延べ14日間)
高剛性研削盤
計4社(延べ46日間)
CMP装置
計32社(延べ66日間)
エッジグラインダ
計4社(延べ8日間)
環境対応の取り組み
CE部では、事務所および倉庫内のLED化とともに、昼休み時間帯や一部の休憩時間帯の消灯を実施しています。また、エコカー導入を促進しており、保守サービス用車両のエコカー割合は50%になりました。
各課題への取り組み