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半導体製造装置事業 サポート品質

半導体製造装置事業 サポート品質

半導体社CE部は、世界中の半導体製造・加工工程で稼働する当社の半導体製造装置の品質と生産性を維持・向上させるために、据付セットアップからメンテナンス・トレーニング対応、保守パーツ供給などを行っています。高性能な製品と高品質なサポートを提供することにより、お客さまの利益に貢献し顧客満足度を高めるため、CE部全体のチームワークによるグローバルなサポート体制を整えています。

サポート体制

半導体社CE部では、サービス部門による高い顧客対応力・付加価値提供力に加え、パーツセンターの遅滞のない部品供給を実現するため、国内外でお客さまのモノづくりのサポートを実施しています。

サポート体制
国内CE課(98名)・GSEチーム(9名)・パーツセンター(25名)
サポート体制
2024年度も継続して、顧客満足度アンケートの回答内容の詳細聞き取りで訪問を実施しました。品証・技術・営業の協力体制で具体的な話をまとめ、優先度を付けて対応の可否判断を実施しています。

「迅速で細やかなサポート品質」の提供

当部署は、お客さまに一番近い立場であることを自覚し、培ってきた技術と経験を基に、さまざまなご要望に迅速かつ細やかなサポートでお応えしています。これには、お客さま仕様に特化した製品やサービス、ソリューションに関する専門的な知識を必要とするため、自社の製品やサービスに関する知識の習得以外にも、お客さま視点で製品のテストを実施するなど、生産現場で運用やシステム仕様に触れることでも理解を深めています。お客さまの気持ちに寄り添う共感力とともに満足いただけるサポートを提供していくことで、WIN-WINの関係を構築しています。

安定供給

当社は現在、全世界約29か国のお客さまに対して、保守パーツを供給しています。2024年度は、納期改善として適正在庫数の見直しを継続して進め、特にエッジグラインダの長納期部品に対しては在庫金額で10%増とし適正化を進めています。また急増している高剛性研削盤の消耗品に対して、製造元と協力し供給体制の改善を進めています。

教育・研修

資格・講習

当部署は、顧客先のさまざまなトラブルに対応できる高度な専門性が求められます。高品質なサポートを提供し続けるため、資格取得や特別講習の受講のほか、若手エンジニア研修やリーダー育成研修を実施することで作業レベル(精度・動作保証・知識など)の標準化にも役立てています。また、スキルシートを用いることで、従業員の知識・能力の習得状況を明確化し、人財育成にも役立てています。

2024年度主な資格取得、講習・試験受講状況(受講者数)

特別講習

  受講者数(名)
労働安全衛生規則第36条第32号に掲げる業務
(産業用ロボットの教示・検査等に係る業務)
14
労働安全衛生規則第36条第4号に掲げる業務
(低圧電気取扱業務)
1
労働安全衛生規則第36条第41号に掲げる業務
(フルハーネス型墜落制止用器具使用業務)
4
労働安全衛生規則第36条第5号に掲げる業務
(テールゲートリフターの操作業務)
31

社内認定資格

  受講者数(名)
全豊田安全衛生教育(作業責任者) 9
全豊田安全衛生教育(高所感電・低圧) 4
産業用ロボット安全 4

社内認定試験

  受講者数(名)
鉛フリーはんだ付け作業認定 3

若手育成

CE部に配属となった若手社員を中心に、基本知識/スキルの習得を目的として、イニシャルスキルテストとともに、実践的な個別のトレーニングを実施しています。
取り扱う工具や部材、運搬装置の種類や用語の意味といった座学から、安全な使い方や失敗事例、材質や特性の違いや注意点などについて、テキストを使って学びます。さらに、実機を使ったトレーニングを通じて、実践的なスキルを身に付けます。

若手育成
デジタル教材:平面度確認-MINICOM* 取扱い動画
* MINICOM:東京精密社製 長さ・距離測定器(小型電気マイクロメータ)

多能工化の推進

CE部の業務は、ダイシングマシンやプロービングマシン、ポリッシュ・グラインダ、CMP装置など多様な半導体製造装置の納入立ち上げや修理・点検・現地改造・移設、保守パーツ管理・販売に至るまで幅広い範囲をカバーしています。
このため、エンジニアの多能工(マルチスキル)化を推進することで、柔軟な対応と効率化の実現を目指しています。多能工化とは、従業員が複数の業務に対応できる状態にすることであり、スキル習得には時間を要しますが、生産性の向上や人財育成など、多くのメリットがあります。
ダイシングマシン担当者がプロービングマシン立ち上げ作業を習得することで、スキル向上のみならず、お客さま訪問日程の最適化や出張による移動時間の短縮が可能になりました。

GSM(Global Service Meeting)主催トレーニング

2013年より毎年、GSE*主催のGSM(Global Service Meeting)を開催しています。
2024年度は10月22日から25日に本社八王子工場にて、7か国/36名の海外現地法人のサービスエンジニア代表が参加しました。
初日の全体会議後は各製品技術エンジニアリングとともに、情報交換や装置操作、メンテナンスなどのトレーニングを実施しました。

* GSE(Global Service Engineer):

海外サービスエンジニアの教育・サポートを行う社内チーム

GSM(Global Service Meeting)主催トレーニング
GSM(Global Service Meeting)主催トレーニング
GSM(Global Service Meeting)主催トレーニング
GSM(Global Service Meeting)主催トレーニング

サポート品質向上

サービスのデジタル化

当社では、遠隔サポート促進のために、八王子工場でのスマートグラス*専用回線の新設やオンラインのセキュリティ対策を実施、強化しています。

サービスのデジタル化

* スマートグラス

メガネ型のウェアラブルデバイス。レンズ部分にあるディスプレイに情報を表示できる。

お客さまへのトレーニングサービス

お客さまトレーニングについては、ご来社いただくお客さまはもとより、要請があれば世界中の現場に出向いて装置の操作・保守トレーニングなどを実施しています。

2024年度主なお客さま向けトレーニングサービス実施

プロービングマシン

13社 、 延べ25日 

ダイシングマシン

7社 、 延べ18日 

高剛性研削盤

3社 、 延べ20日 

CMP装置

6社 、 延べ18日  

エッジグラインダ

2社 、 延べ  6日 

環境対応の取り組み

CE部では、事務所および倉庫内のLED化とともに、昼休み時間帯や一部の休憩時間帯での消灯を実施しています。また、エコカー導入を促進しており、保守サービス用車両のエコカー割合が37.1%になりました。




各課題への取り組み

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